稲垣恵美子さんの著書「寂しい生活」に影響されて夏の間、洗濯物を手洗いしていました。
生まれてこのかた日々の服を手洗いするなんて考えた事もした事もなく人生初の試みでした。
ところが、これがやってみると発見の連続でなかなか楽しいのです。
でも今のところ、洗濯物の手洗いに共感してくれる人は私の周りにはいません。多分これからも現れないのではと思います。
AIがなんでもしてくれる令和の今、なぜ手洗いなのか少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。
手洗いのメリット
・水、電気代、洗剤の節約になる。
・生地が傷まない。
・汚れを目に見えて落とすことが出来る。
・洗濯槽の手入れが要らない。
手洗いしていると洗濯機では気が付づけない色落ちなどが目に見えるので、この服はオシャレ着洗い(中性洗剤)で洗うべきなのだと分かります。そうすることで洗い上の生地の色や風合いもよりよく保てます。結果、きれいなコンディションの状態で長持ちしヨレヨレ感がない分買い替る頻度も減り、お財布にも優しいことになるかもしれません。
洗濯物の手洗いは冬が旬!
夏に始めた洗濯の手洗い、やがて季節は冬になり、さすがに冬に手洗いは水が冷たすぎて無理と思っていました。
しかしお風呂の残り湯を使って手洗いすればなんの問題もなく行う事が出来ました。それどころかお湯は温かく洗濯が終わるころには体もポカポカと暖かくなりお風呂に入ったかのようで暖房いらず。暖房代の節約にもなりました。
途中すすぎに水道水を使っても体が温まっているので水が冷たくてなんてこともないのです(手荒れ防止の為にゴム手袋をしています)。
真冬の水は冷たすぎるで汚れがなかなか落ちにくくなります。その点、お風呂の残り湯を使えば温かいので落ちやすいです。
一人暮らしなら手洗いはおススメ
手洗いは家族がいて仕事、家事、子育てに忙しい方は時間的、体力的に大変にかもしれません。でも一人暮らしなら毎日洗濯すれば、少しの量を少しの時間と手間でする事ができます。
逆に洗濯機ですると一人分の一日の量だと少ないのでの2、3日分まとめてする人もいると思います。時間がたつと汚れはより落ちにくくなります。
手洗い洗濯は一人暮らしの方には合理的な方法といえます。
家族の多い方や忙しい方も、毎日すべてを洗濯機で済ませるのではなくて自分の下着類やハンカチなどデリケートなもの大切な物だけを手洗いにしてみる事のメリットは大きいと思います。
手洗いの先に見えたもの、たかが手洗い
手洗いをするようになって感じることは、自分の手で日々着ているものの手入れをするという達成感のようなものです。
掃除や洗濯や料理は日常の面倒なことでしかなく、少しでも解放されるならそれに越したことはないとずっと思ってきました。
グローバル経済のなかでは生産性のないように思える家事、少しでもその時間を減らして生産性の上がることに時間をかけましょう!とでもいうように、いろんな家電が出まわっています。
そして生産性を上げて得たお金でそれらの商品を買う。グルグル回る、グルグル回らなければ経済は右肩上がりにならない。
個人ではどうすることも出来ないことの多い社会に生きている私たち。
今、目の前にある自分の洗濯物を自分の手で洗う。洗えば綺麗になる自分の思うがままです。
電気に頼らず、機械に頼ることもなく。自分のことを自分の力のみで出来ることは今の世の中では意外と少ないのではないかと思います。
慣れるまで最初は少し大変と感じるかもしれませんが、けっこう楽しいのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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