田舎暮らしスローライフの現実

雑記

自然に囲まれた田舎暮らしに憧れを抱く人も多いと思います。

私も田舎が好きで、今現在も田舎暮らしです。

そんな私(筆者)から見た田舎暮らし「スローライフの現実」をひと言でいわせてもらうなら

田舎暮らしは忙しい!です。

決してゆったりのんびりのスローライフではないという事です。

田舎で暮らすことは自然との闘いです。

「スローライフ」とは「ゆったり、まったり」ではなく、

ひとつの用事をこなすときに手間暇がかかりスローにしか物事が進まないという意味だと思います。

スローライフとは現代社会の目指すグローバル化・生産性とは真逆に手間暇、時間のかかる暮らしなのです。

たとえば「そうだ!薪でご飯を炊こう」と思ったら

1 まず薪を調達してきます。

2 薪割りをします。

3 薪が雨で濡れないようにする為に薪の保管場所を作ります。

4 割った薪を運び並べて保管します。(毎日使う薪の量を確保するとなればここまでの作業が大仕事になります。)

5 火をおこし薪でご飯が炊けます。

薪で炊いたご飯は美味しそう!と思ってみてもガスや電気の様に指でポン!ワンタッチというわけには行きません。

確かに薪で炊いたご飯は美味しい、でも一日でお手上げです。

もしも、たとえそのような環境があったとしても会社勤めをしながら毎日このような生活はなかなか出来ないことだと思います。

実際に田舎暮らしをして毎日薪でご飯を炊いている方も少ないとおもいます。

なのでこれは少し極端な例えだったかもしれません。

でもこのようにしか物事が前に向いて進でいかないというのが田舎のスローライフの姿だと思うのです。

利便性・経済性を追い求める現代社会とは真逆です。

手間ひまをかけないと前に進まないことが多い暮らしなのです。

たぶんヒールの靴は普段履きとしては履けないでしょう。

正確に言えば履けないことはないですが、すぐにヒールが傷んだり汚れたり歩くたびにカックンカックンとなったりするかもしれません。

ハイヒールで歩ける環境の中の暮らしが当たり前になっている生活を送っている人にはすぐに環境の変化に馴染めない人もいると思います。

スローライフは時間がかかる、手間暇がかかるのです。

それでも田舎暮らしは魅力です。

時間をかけて 自分が動き手に入れられた物

近くにコンビニに行ってお金を支払い簡単に手に入った物

お金を支払えば何でも手にる社会、そのお金のために働いて働いてお金を得てまた物を買い、また働く!「血を血で洗う」ではないですが人生をお金にコントロールされてしまっているような現代社会です。

私は母から譲り受けた小さな畑を管理しています。

畑に種を蒔き、その野菜が大きく育つ様子、その育った野菜を収穫して料理し食べる時の格別の味は他で味わえない喜びです。

野菜を育てると言いましたが、正確には野菜自身が成長するのであり、こちらはその成長の手助けをしているだけで、すべては自然からの恩恵、恵みです。

なので「私が作った!」「私が育てた」は正確ではないように思います。

私は畑(家庭菜園程度)で土を耕すときは全てを忘れて今ここに集中してしまいます。

土と野菜(雑草を含む)と私だけの空間に鳥のさえずりと川のせせらぎだけが響いてまるで異空間にスリップしたような感じです。

たぶん畑仕事にはマインドフルネス効果があるのではないかと個人的に感じます。

夏の暑い日は汗が噴き出て「もうたまらん!」となるのですが、そのタイミングを見計らったように涼やかな風が吹き抜けてそれはまるで妖精に包まれてどこかに連れていかれそうになるような心地よさです。

田舎暮らしには都会生活では味わえない得られない価値観、人もまた自然の一部として生きているんだという実感があります。

けれど働く場所がない事、農業は重労働の割には収入が低くそれだけでは生活が成り立たない状況があります。

当然のことながら都会くらしから憧れだけで、いきなり田舎暮らしになるのはリスクがあります。暮らしてみようと思う場所に何回も訪れたり、色んな方向からシュミレーションをしっかり行って楽しい田舎スローライフを送っていただきたいと思います。

田舎に暮らしても経済的にやっていける社会になり沢山の方が田舎に移住して活気づく未来が来ないものかと、放置されたままの山や田畑をみながら日本の片隅で思う日々です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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